海運用語集 さ行
国際輸送のエキスパート

海運用語集 さ行

載貨重量トン数(さいかじゅうりょうとんすう)
船舶に積むことの出来る最大積載量を表す重量トン数。安全な海上輸送確保のための、重要な指標として使われる。満載排水量と軽荷重量との差。
最大瞬間風速(さいだいしゅんかんふうそく)
瞬間風速の最大値を最大瞬間風速と呼ぶ。風の強さや向きは常に変動しており、瞬間的には最大風速よりさらに強い風が吹くことがある。最大瞬間風速は最大風速の1.5〜2倍ぐらいの値になるといわれている。
最大風速(さいだいふうそく)
10分間平均風速の最大値を最大風速という。
在来船(ざいらいせん)
旧式の船で、本船デリックを使って船底や甲板上に直接貨物を積む船のこと。
先船(さきぶね)
着岸予定バースに、すでに着岸している船。又は先に着く予定の船。前船(まえぶね)ともいう。⇔後船(あとぶね)
ザギング(ざぎんぐ Sagging)
水面に浮かんでいる船体は、波の浮力又は満船・空船の状態などによって変化し、長さ方向に対しやや凹又は凸の状態となる。凹の状態すなわち中央が船首部・船尾部より沈下している状態(又は現象)をサギングという。
サクションライン(さくしょんらいん)
吸い込み側のラインをサクションラインと言う。また反対にポンプの吐出ラインをデリバリーラインと言う。
左舷(さげん Port)
船の船尾から左側を指す。着岸の基本が港側なことからPortと言う。⇔(反)右舷(うげん)
差合船(さしあいせん)
本船の入港予定時間がほぼ同時刻の船をいう。接岸・荷役は、基本的には入港順であることから、入港・バース指定をめぐってお互いに相手をこう呼ぶ。
サブスタンダード船(さぶすたんだーどせん)
構造・設備・人員等の面で、現行の国際条約による安全基準を満たしていない船舶。海上交通の安全の観点からも、海洋汚染防止の観点からも、市場からの排除を徹底する必要がある。ポートステートコントロールにおける改善命令や出港停止などの処分の対象となる。
サプライチェーン(さぷらいちぇーん Suplly chain)
供給連鎖ともいう。原材料の調達から生産・販売・物流を経て最終需要者に至る、製品・サービス提供のために行われるビジネス諸活動の一連の流れのこと。業種によって詳細は異なるが、製造業であれば設計開発、資材調達、生産、物流、販売などのビジネス機能(事業者)が実施する供給・提供活動の連鎖構造をいう。基本思想はロジスティクス概念に似ているが、ロジスティクスが適時到着を強調するのに対して、サプライチェーンという言葉を使う場合は在庫適正化のニュアンスが強くなる。また、単一組織が行う活動というよりも、むしろ物流/流通チャネルの全体最適のために行われる複数企業の連携の仕組みを指すことが多い。サプライチェーンの全体最適を図る活動ないし手法をSCMという。
サーベヤー(さーべいやー Surveyor)
鑑定人。貨物の積付検査、タンク(積込前)の状態検査、喫水検査等検査証明行為を行うもの。日本では、日本海事検定協会と新日本検定協会などがある。
酸洗い(さんあらい)
タンクや配管内の金属表面に付着した汚れ(錆、油脂分、機械加工時に発生した酸化皮膜、溶接時に発生した酸化分など)を酸(硫酸や塩酸等)により科学的に除去し、清浄な表面を得る作業。
三角波(さんかくなみ)
突然起きる巨大波の一種で、強風や潮流の影響で複数方向からの波(うねりと風浪、防波堤の反射波など)がぶつかってできる峯の尖った波。荒天時に発生し、高さが他の波の3倍以上になることもあり、非常に危険である。前線や低気圧の通過に伴い、気圧が不安定で風向きが頻繁に変わると、風と波も向きが逆になって発生しやすい。
酸素濃度(さんそのうど)

空気中の酸素の濃度を表したもの。通常大気中には、窒素(N2)が77%、酸素(O2)が21%その他、アルゴン・ヘリウム・二酸化炭素(CO2)が含まれている。船内において、換気の不十分な場所に入って作業を行う際は、作業前に通風機で換気を行い十分注意するとともに、ボイドスペースや、普段使用しないタンク内へ入るのは危険が伴うので、避けた方が良いとされている。また、入槽する際は、酸素濃度を事前に測定する必要がある。下記に酸素濃度により人体に与える影響を示す。

※正常な酸素濃度は21%
・酸素濃度:18% … 安全限界と言われており引き続き連続換気が必要
・酸素濃度:16% … 呼吸、脈拍の増加、頭痛、悪心、はきけ
・酸素濃度:12% … めまい、はきけ、筋力低下、体重支持不能、墜落(死につながる)
・酸素濃度:10% … 顔面蒼白、意識不明、嘔吐(吐物が気閉塞で窒息死)
・酸素濃度:8% … 失神昏倒、7〜8分以内に死亡
・酸素濃度:6% … 時に昏倒、呼吸停止、けいれん、6分で死亡

サンドレッド(さんどれっど Sandlead)
船舶の太い係留索を陸上に渡すために、 heaving line (引き綱)という細いロープを結ぶ。しかし、そのままでは line を陸上に放り投げることはできないので、先端におもりを取りつけて遠心力で陸上側目掛けて遠投する。そのおもりのことを通称サンドレッドという。「砂か鉛、または砂に代わる鉛」という意味で サンドレッドということばが使われるようになったという説がある。サンドレッドは和製英語で、レッドとは鉛(LEADと綴るが発音はレッド)の事。現在は砂袋や鉛は使われておらず、ゴムが使われている。

潮待ち(しおまち)
潮流が激しい場合、航行をストップし、潮流が変わるまで、近くの湾内に退避すること。例えば紀伊水道から瀬戸内に行く場合、鳴門海峡を通るが、潮の干満の関係で瀬戸内の海水が高く、潮流が10ノットを超える場合、499グロストンの内航船の速力は10ノット程度の速力なので、鳴門海峡を渡れず、近くの波の静かな湾に退避し、潮の変わる目(6時間置きに変わる)のを待っている状態を指す。
C重油(しーじゅうゆ)
動粘度が高く、常温では使用不可。使用時に加熱が必要となる。硫黄含有率の高い重油。
シール(しーる)
「静止シール」ともいい、フランジ部分・カバー部分など静止部分の密封に用いられるシールの総称。
自差(じさ Deviation)
自差とは、船舶の鋼鉄や船内にある鉄が磁気を帯びてコンパスの磁針の向きを変えてしまうことをいう。
事前教示(じぜんきょうじ)
貨物の輸入に際し、関税やタリフNO.がはっきりしない時には、輸入前にサンプル他の貨物明細を税関に提出し、関税コードNo.等の確認をうけること。
仕組船(したてせん)
日本の外航海運会社が、リベリア・パナマなどの便宜置籍国に設立した子会社を通じて船舶を建造し、それらの国の船籍で登録・保有させ、外国人船員を配乗させた上で用船(チャーター)して運航する船舶。形式上は海外からの用船という形になるが、実質は日本の海運会社の支配船である。
シップネッツ(しっぷねっつ)
Shipping Cargo Information System のことで、通関の迅速化をはかるために、船会社・通関業者・検量・検数業者をNTTのデータ通信を介して結んだ情報ネット・ワークのこと。
シップリサイクル条約(しっぷりさいくるじょうやく)
2009年5月に採択された、「2009年の船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約」の通称。船舶のリサイクルにおける労働災害や環境汚染を最小限にするため、(1)船舶、(2)船舶リサイクル施設、(3)リサイクルの手順について要件を規定している。船舶に関する要件は、アスベスト、PCBs、オゾン層破壊物質などを含む設備等の新規搭載の禁止、国際総トン数500トン以上の商用船(国内で解体される内航船を除く)にインベントリ(船舶内の有害物質一覧表)の作成と備置きの義務付け旗国の主管庁または承認機関による定期的な検査等がある。
視程(してい)
大気のにごり具合を表す尺度。通常の視力を持った人が日中の明るさの中で水平にある物体が何であるかを確認できる最大の距離。船舶(船舶気象符号視程コード)では10段階に分け、50m未満が最少で、50km以上が最大の階級となっている。
自動操舵装置(じどうそうだそうち Autopilot)
自動操舵装置とは、船の船首方位を航海士が設定した方位に自動的に保持する装置。
シミュレーター(しみゅれーたー)
陸上で実船さながらの操船訓練ができる装置。船員のスキルアップを図るとともに、実船ではできない事故対応の訓練も可能。リアルな模擬船橋と船橋からの視界を映すラウンドスクリーンをもつ操船シミュレーターのほか、主機や補機の状況に応じた運転制御の訓練ができる機関シミュレーター。LNG荷役の基本操作から荷役中のアクシデントへの対応まで訓練可能なLNGシミュレーターなどがある。
ジャイロ・コンパス(じゃいろ・こんぱす Jyro compass)
船舶の位置、または方向の測定器の一種。高速回転するコマの回転軸が常に天空の一点を指す原理(ジャイロ効果)を応用している。磁気コンパスに代わるもの。高速回転するコマ(ジャイロ駒)の回転軸を用いて方位を知るための装置。(類)マグネティック・コンパス
社船(しゃせん)
自社で所有する船舶のこと。⇔(反)用船(ようせん)
修正申告(しゅうせいしんこく)
輸入貨物について、納税申告した税額が過少であることが判明した場合に、先に申告した税額を増額修正する申告のことをいう。これを行わない場合、関税は脱税として扱われる恐れがある。
収容(しゅうよう)
指定保税地域(蔵置期間1ヵ月)や保税蔵置場(蔵置期間3ヵ月、倉入れ承認を受ければ2年間)に搬入された貨物が、蔵置期間を過ぎても引取りがなされない場合に、税関によって没収されること。収容された場合には、収容後3日以内にその旨公示され、その後3ヵ月以内に収容解除申請がない場合にはその旨公示され、さらに1ヵ月以内に解除の申請がない時には、競売に付される。
重要港湾(じゅうようこうわん)
国際海上輸送網または国内海上輸送網の拠点となる港湾その他国の利害に重大な関係を有する政令で定められた港湾。
重量建て運賃(じゅうりょうだてうんちん)
Weight建て運賃とは、貨物のメジャーと重量を比較し、重量の方が大きい時に、これをベースに運賃計算すること。
重量割増し(じゅうりょうわりまし)
Heavy Lift Charge のことで、1個何トン以上のものは、割増料金をとるというもので、航路によって異なっている。通常は、2〜5K/Tである。
主機(しゅき)
プロペラを直接推進させる機関で、燃料油は重油を使用する。⇔(反)補機(ほき)
主錨(しゅびょう Main Anchor)
船の錨泊に用いられる錨。船首両舷に備えられ、右舷錨、左舷錨と呼ばれる。これらは、直ちに使用できるように準備され、それぞれ、個別に所要の錨鎖を持っている。
瞬間風速(しゅんかんふうそく)
0.25秒ごとに更新される風速の3秒(12サンプル)平均を瞬間風速という。
純トン数(じゅんとんすう Net Tonnage)
船舶の総積量をトン数で表したもの。船の稼動能力を示すのに用いる。総トン数からの船員室、海図室、バラスト水槽、機関室、操舵機室、チェーン・ロッカー、その他航海に必要な場所の容積を除外したもの。記号はN/T
ショアリング(しょありんぐ)
Shoringとは、木材や角材等を使って貨物が動かないように固定すること。
蒸気蒸し(じょうきむし)
タンククリーニングの一種で、凝固性・高粘性・着臭性等の物質を除去するために行う。やり方としては、ボイラーの蒸気をカーゴタンク内に噴出し、タンク表面を蒸気で蒸して洗浄する。
職員(しょくいん)
下記の海技士の免許を受けた者であって、船舶において、船長の職務を行う者(小型船舶操縦者を除く)並びに航海士、機関長、機関士、通信長及び通信士の職務を行う者をいう。
海技士(航海)一級〜六級
海技士(機関)一級〜六級
海技士(通信)一級〜六級
食品衛生法(しょくひんえいせいほう)
販売又は営業の食品・添加物・容器具等を輸入する場合には、食品衛生法に基づく厚生省の指定した食品衛生監視事務所に、品名・数量・陸揚港・保管場所等を記した届出書を提出し、許可を受けてから輸入申告となる。
植物検疫法(しょくぶつけんえきほう)
植物検疫法で指定された植物を輸入しようとする時には、農林省の植物検疫所の指定した場所に蔵置し、検疫証明書を取得してから輸入申告となる。検疫証明書を取得するためには、輸出国政府によって発行された証明書が必要である。
シングル・ハル(しんぐるはる Single Hull)
船の外壁(船底や外板)が1枚の鋼板になっている構造の船。船の外壁をハルといい、このタイプの船だと、タンクの外はすぐ海洋と面する構造となり、タンクに穴が開くと油が海に漏れてしまう危険性がある。(類)ダブル・ハル
信号符字(しんごうふじ Call Sign)
総トン数100トン以上の船舶に付することが船舶法によって義務付けられている。
申告課税(しんこくかぜい)
税関に輸入申告をした時に、インボイス価額(CIF)をベースにそのまま課税額を決定することを“申告課税方式”といい、後進国では、税関吏がインボイス・バリューとは関係なく勝手に課税額を決定する“見倣し課税方式”をとっている国もある。
進水(しんすい)
新造船を海水に浮かべること。自らの力で航行できる状況になった時に行う。つまり、主機関(エンジン等)、プロペラ等が装備された時点で海に浮かべる。細かな艤装(各種機器の設置・調整、船員室の中の装備)の前段階。
信用状統一規則(しんようじょうとういつきそく)
ICCが制定している信用状取引に関する国際ルールで、現在使用しているのは“1993年改定の信用状統一規則UCP500”である。

垂線間長(すいせんかんちょう Length between perpendicular(LPP))
船の満載喫水線上の船首材の前端から舵頭材までの水平距離を言う。
水路図誌(すいろずし)
船の航海停泊に必要な種々の事柄を網羅したもので、海図、水路誌、潮汐表、灯台表等の水路に関する図誌を言う。
スエズ運河(すえずうんが)
1869年に開通した水平式海洋運河。全長162.5km、幅160〜200m、水深14.5m。
スエズ運河トン数(すえずうんがとんすう SCNT)
Suez Canal Net Tonnage(SCNT)。1973年の万国トン数会議で定められた純トン数規則をもとに、スエズ運河当局独自の控除基準を加えて算出する。二重底船の船底にバンカー油を積載した場合、その部分の控除を認めない等、パナマ運河や各国の規則とも異なる独自のもの。
スエズマックスタンカー(すえずまっくすたんかー)
スエズ運河を満載状態で通航し得る最大船型。満載状態での最大船型は、14万〜15万載貨重量トン数(D/W)程度。
隙尺(すきじゃく)
積荷役を行う際に、タンク内の天井(Tank Top)から積載貨物との空間に隙間を設けることを指す。これは、積荷の過積載、漏油防止を目的としたものであり、荷役をする際は、この隙尺を50p以上設けることとなっている。
スカッパー(すかっぱー Scupper)
甲板の排水孔。デッキ上の水を排水する為の排水口。
スタビライザー(Stabilizer)
減揺装置。航海中に波浪の影響により船体が動揺する(ローリング)のを減少させる装置。
スタン・スラスター(すたん・すらすたー Stern Thruster)
船尾水没部に左右舷に通じる通風孔を設け、この中央に推進機を取り付けたもの。⇔(反)バウ・スラスター(Bow Thruster)。バウ・スラスター、スタン、スラスターとも船側にあることから、サイド・スラスターともいう。
スチフナ(すちふな)
補剛材の意で、ウェブ材の座屈を防ぐため、はりせい方向に取り付ける材のこと。 座屈とは、軸方向力がある限度に達すると、急に変形が生じて、曲げ応力が生じ、この曲げ応力自体に耐えられなくなって破壊すること。 はりせいとは、梁の上面から下面からまでの高さの寸法のこと。「水平構造部材」ともいう。
ステベ(すてべ)
ステベドア(Stevedore)の略で、船舶又は埠頭における貨物の積卸しを専業とする船舶荷役請負業者のこと。
ステンレス船(すてんれすせん)
タンク・パイプ類がステンレス製の船。コーティング船より金属の腐食の進み具合が少なく、近時はこのステンレス製の船がほとんどである。略して、すてん、と呼ぶこともある。⇔(反)コーティング船(こーてぃんぐせん)
ストラドルキャリア(すとらどるきゃりあ)
Straddle Carrier(コンテナをまたぐ機器の意味)。コンテナをまたぎ、スプレッダーで吊り下げて時速25〜30kmで走行し、コンテナを3段積できる輸送機器。
ストリッピング・ポンプ(すとりっぴんぐ・ぽんぷ Stripping Pump)
貨物タンク内及び関係管系内に残留する物質の量を一定量以下になるよう陸揚げするための機器。
ストレーナー(すとれーなー Strainer)
液体から固形成分を取り除くために用いる網状の器具。船舶では、海水ストレーナー、オイルストレーナー等がある。
スピルタンク(Spill tank)
積荷の積み込み、積み下ろしの際に漏れ出す積荷を受けるタンク。上甲板床板上に直接載置することができるので、マニホールドの上甲板床板からの高さを最適なものとすることができる。このため、積荷の積み込み積み下ろしの際のマニホールドとローディングアームとの接続作業やマニホールドの洗浄作業等における作業労力の軽減を図ることができる。
スライム(すらいむ)
スライムとは、微生物、バクテリア、藻類およびその死骸に空気中から混入した土砂およびさびなどが混合した粘性のある泥状塊のものを言う。海水下の船体表面には、海洋バクテリアや珪藻類が短時間でスライム層を形成し、やがて、アオノリなどの海藻類やフジツボ類、ムラサキイガイ類、ヒドロ虫類が付着する。このような汚損生物と呼ばれる生物群が船底に付着することで、航走行時の抵抗が増すため、ドック入渠時に清掃が行われる。
スラッジ(すらっじ)
残渣。重質分の多い積荷を運んだ場合、タンク内に残るへどろの類。Sludge…どろどろの泥、へどろ
スルーカーゴ(するーかーご)
ケミカル船の場合、荷役する貨物以外の異種貨物を積載した状態で入出港する場合があり、異種貨物によっては着桟拒否される場合もある。
スルーB/L(するーびーえる)
Through Bill of Lading。通し船荷証券。複数の輸送人や運送手段を利用して、積地から揚地まで単一責任でカバーするB/L。
スロップタンク(すろっぷたんく)
洗浄廃液を溜めるタンク。

接岸(せつがん)
荷役などのため、船舶を岸壁に着けること。着岸ともいう。
瀬取り・瀬渡し(せとり・せわたし Ship to Ship)
沖荷役のうち、瀬取りは外航船から内航船に積込むケース、瀬渡しは内航船から外航船に荷渡しするケースのこと。 英米では、Ship to shipという。
セミコンテナ船(せみこんてなせん)
在来貨物とコンテナの両方を積込むことのできる船のこと。
船員法(せんいんほう)
船員法は、船員の給料・労働時間その他の労働条件の基準、船長の職務権限、船内紀律などに関する法律。その構成は総則、船長の職務及び権限、紀律、雇入契約など、給料その他の報酬、労働時間、休日及び定員、有給休暇・食料並びに安全及び衛生、年少船員、女子船員、災害補償、就業規則、監督などとなっている。
船級(せんきゅう)
船の安全性を客観的に評価するために作られた制度。保険料は、危険度に応じて料率は変わる。その要素として、船の安全性がテーマとなる古くはロイドが有名である。各船級それぞれに基準があり、国際的に甘いと評価される船級は、取得しやすい代わりに、保険料評価に悪影響を及ぼしたり、航行、寄港を制限される場合もある。わが国では、日本海事協会が、NKの略称またはClass NKの通称で知られる国際船級協会である。
専航船(せんこうせん)
一定の航路または貨物を決めて運航し、通常1カ月単位で航海数に拘わらず一定の運賃で運航する仕組み。⇔(反)汎用船(はんようせん)
船主(せんしゅ Owner)
船舶の所有者。
船主責任保険(せんしゅせきにんほけん P&I)
Protection and Indemnity Insurance(P&I保険)。油濁等の第3者に対する責任や船員の死傷に対する賠償あるいは積荷に対する責任などを担保することを目的に、船舶所有者や運航者がP&I Clubと呼ばれる相互保険組合を組織し、船舶の所有、貸借または運航に伴う事故による経済的損失(船主責任)を相互に填補しあう保険。
船首(せんしゅ Stem)
船が航行するに当り前方部分。「濶潤iおもて)」ともいう。英語では、Stem の他、Bow、Fore、Headとも言う。⇔(反)船尾(せんび)
船籍港(せんせきこう)
船舶所有者が船舶の登記及び登録をし、船舶国籍証書の交付を受ける地のこと。船籍港は船舶所有者が定めるものであり、その国の船舶として新たに登録する船舶についてはもちろんのこと、既に登録されている船舶であっても、所有者が変更した場合、新所有者が新たにこれを決定する必要がある。日本においては船籍港とする地は、日本国内の地であって、船舶の航行できる水面に接した市町村及び東京特別区における区に限られ、原則としてはその船舶所有者の住所に定めることとなっている。
船艙(せんそう)
貨物を積み込む場所。ケミカルタンカーの場合は、タンクのこと。
船長(せんちょう)
船長とは、特定船舶の乗組員であって、その船舶の指揮者として、また船主の代理人として、種々の公法上、私法上の職務権限を有する者である。
全長(ぜんちょう Length Over All(LOA))
船首最前端から船尾最後端までの水平距離で操船する際に必要な値となる。
船底塗料(せんていとりょう)
船底塗料には2種類があり、防錆(anti-corrosive paint ; A/C)と防汚(anti-fouling paint ; A/F)。A/Cで船体鋼板の腐食防止をし、その上にA/Fを塗装することで海洋生物の付着を防止する。日本は、1992年から国内造船所でのTBT塗料の完全使用自粛、1997年から国内塗料工場での製造中止等の自主規制を推進してきた。2001年10月5日には、TBT(トリブチルスズ)等を含む有機スズ系船底防汚塗料の新たな塗布を禁止する新条約が採択され、25ヶ国以上の批准、かつ合計船腹量が世界の25%を超えてから12ヶ月後に発効する。
船舶(商船)(せんぱく)
船舶とは、「商行為をなす目的を以て航海の用に供するものをいう」と商法第684条に定められている。法律上の分類は動産であるが、その性質上一定規模以上の船舶については、登記制度、抵当権などが認められ、強制執行及び競売などの手続きについて不動産的な取扱いを受けている。
船舶経費(せんぱくけいひ)
船舶を運航できる状態に維持するために必要な費用のことで、船員費、船舶修繕費、船用品費、潤滑油費、船舶保険料、設備資金金利、船舶減価償却費、船舶固定資産税、船主一般管理費、雑費などで構成される。燃料費、港費及び運送業者の一般管理費は含まれていない。
船舶自動識別装置(せんぱくじどうしきべつそうち AIS)
Automatic Identification System(AIS)。自船の船名、位置、速力および針路等の情報を、船舶の管制を行う陸岸局および他船に自動的に送信すると同時に、他船からも同様の情報を自動受信し表示することにより、輻輳海域での航行管制および他船との衝突回避に役立てるためのシステム。船対陸(ship to shore)、船対船(ship to ship)に幅広く利用された場合、衝突、座礁事故等の防止に役立つことが期待される。2000年12月に改正SOLAS条約が採択され、2003年7月1日以降、順次AISの搭載が義務付けられた。2004年12月31日までに、国際航海に従事する総トン数300トン以上の全ての船舶に適用される。
船舶番号(商船)(せんぱくばんごう)
自動車のナンバーと同様、船舶原簿に登録される船舶番号が付されている。船舶及び船舶原簿の最も端的な表示で、全管海官庁を通じて1個の船舶番号に対しては1隻の船舶しか存在しないように定められている。汽船、帆船の別を問わず、船舶ごとにその新規登録の順序にしたがって附し、当該船舶が登録されている限り、所有者その他の事項の変更登録がなされても変更することはない。
船舶貸渡業(せんぱくかしわたしぎょう)
船舶の貸渡又は、運航委託をする事業。
船舶検査手帳(せんぱくけんさてちょう)
管海官庁が最初の定期検査に合格した船舶に対して交付される。所定の船舶検査に関する事項を船舶検査官や船舶所有者が記載する公的な検査記録で、検査に際して検査来歴や過去の損傷、補修の程度などの記録は重要な参考になる場合が多い。
船舶国籍証書(せんぱくこくせきしょうしょ)
日本の国籍を有すること及び当該船舶の個性や同一性を証明する公文書であり、船舶の新規登録が完了した際に、船籍港を管轄する管海官庁から船舶所有者に交付される。
船舶保険(せんぱくほけん)
船体、機関、属具自体の損失、損害を填補することを目的とした、損害保険会社による保険。貨物保険とともに、海上保険の一つとして船舶の沈没、座礁、火災、衝突などの海上危険のほか、特約がある場合には、建造、修繕、検査のために入渠中の船舶がさらされる陸上危険、さらには戦争やストライキの危険などを引き受けている。
船尾(せんび Stern)
船が航行するに当り、後方部分。「艫(とも)」とも言う。⇔(反)船首(せんしゅ)
船腹(せんぷく)
船艙(タンク)に積める量を指す。また、広義には、航行している船のタンク総量を指し、例えば積荷需要に対し、船の供給が多い場合、船腹過剰と言う。

増速機(ぞうそくき)
船用主機前側駆動増速機をいう。主機より伝達された入力を歯車により増速し、発電機や荷役ポンプを駆動する装置
総トン数(そうとんすう G/T)
Gross Tonnage(G/T)。船全体の大きさ(容積)を表す単位で、外航船においては、一般的に、総トン数と言えば「国際総トン数」を意味する。単なる「総トン数」は、日本国内のみで適用され、船舶内の合計容積から除外場所の容積を差し引いたものに一定の係数を掛けて表した数値。総トン数(G/T)は、主として客船などの大きさを示すときに使われるのに対して、「載貨重量トン数」(D/W)は、船が積める貨物の重量を示す数値で、主として貨物船の大きさを表す場合に使われる。
走錨(そうびょう)
船舶が(アンカー)をおろして停泊しているときに、強い風や波など外力の影響を受けて、船体が錨を引きずったまま流され、操縦の自由がきかなくなること。
測深儀(そくしんぎ Sounder)
船底に設置された送受波器から音波を海底に向け発信し、海底に反射した音波を受信してその時間差から水深を測定する航海計器のこと。海底の泥や砂など地質によっては、反射の仕方が変わるため、受信状態は海底の断面図のようなグラフに記録して確認する。英語ではエコーサウンダーという。

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